令和6年1月11日
静岡県知事 川勝 平太 殿
自民改革会議 代表 増田 享大
公明党静岡県議団 団長 蓮池 章平
「中部9県1市災害時等応援協定にかかる連絡会議」欠席に関する申し入れ
静岡県は、東海地震説が唱えられてから国の支援を得て様々な地震対策が進められてきた。また、一昨年の台風15号や熱海の土石流災害など、度重なる災害で他の都道府県から多大な支援を受けてきた。自らも大地震の危機に直面し、且つ、伊豆半島を抱える本県としてはこの度の能登半島地震を自分事として捉え、率先して支援に当たる必要がある。
そのような中、今回の知事の一連の対応について、知事の危機管理への優先順位、並びに本県の危機管理対応の認識に対して、県民から疑念の声が数多くあがっている。
まず、災害発生時に応援協定を結んでいる中部9県1市の中で静岡県知事だけが欠席した事、黒田危機管理監の代理出席であったため静岡県は発言の機会も与えられなかった事、更に、会議前に石川県知事へ度々電話をかけるなど、被災地の県知事に対する配慮も欠けている。
この様に知事の危機管理の対応は、静岡県の危機管理を預かるトップの判断として、極めて不適切である。
現在、県として出来うる支援は行っているとはいえ、近隣県と共通認識を持って支援することが大変重要で、最優先すべき会議を一民間企業の主催するイベントへの出席を理由に欠席することは、被災地に対する県民の思いとは相容れず、静岡県を代表する者の行動としては許しがたく、公人としてあるまじき行為と言わざるを得ない。
今回の件は、ただ単に知事がひとつの公務を放棄したことにとどまらず、知事及び県庁組織の危機管理に対する意識の低さが露呈したものとみなされる。
よって、ここに強く抗議するとともに、知事は県民の人命を預かる最高責任者であることを十分に認識、自覚し、危機管理意識の再確認と責任ある言動を行うよう強く申し入れる。
以上