令和2年度当初予算編成等に伴う知事申し入れを行いました。
≪自民改革会議 令和2年度当初予算 重点要望事項≫
1. 経済成長の加速と産業人材の確保
1) 新産業の創出と競争力の強化
● 産業成長戦略の着実な推進と次世代産業の創出
・ 医療産業の育成強化と参入支援
・ 健康産業の集積と高度化
・ フーズサイエンスヒルス構想による新商品の開発・販路拡大
・ CNF(セルロースナノファイバー)の活用促進
・ 次世代自動車産業への転換支援
・ 宇宙・航空・先端技術産業の育成
・ マリンバイオ産業の育成と水産業等への還元
・ AIなど先端技術の活用促進
・ 観光産業の成長力強化への支援
・ 先端産業プロジェクトの連携強化
・ フロンティア推進エリアの拡充
● 中小・小規模企業への支援の充実
・ 中小企業受注機会の増大(分割発注等)
・ 小規模企業経営力向上支援事業の充実と運用の見直し
・ 伴走型支援体制(広域サポートセンター、OJTの推進等)の強化
・ 企業及び組合の事業継続計画及びBCPの策定・普及への支援
・ 創業、経営改善、事業再生等、融資支援の充実
・ 商店街振興と電子決済システム導入への支援
・ 中小・小規模食品製造業へのHACCP導入及びフォローアップ支援
● 地域企業の海外進出及び販路拡大に係る支援
● 自然災害で被災した中小・小規模企業の支援
● 商業者が取り組む地域ブランディング事業への支援
● 宿泊産業の振興と誘客の促進
2) 農林水産業の振興
● 人材確保
・ 新規の農林水産就業者への支援
・ 後継者育成への支援
・ 農林環境専門職大学における農林業のプロフェッショナル育成
● 本県農林水産物の国内外への販路拡大と販売支援
・ ブランド力強化
・ TPP11などを踏まえた輸出促進への支援
● 農業経営への支援
・ 6次産業化への支援
・ 農業の生産拡大に向けた取組み(施設整備・設備投資等)への支援
・ 持続可能な農業基盤を構築する取組み(基盤整備・人材バンク等)支援
・ スマート農業の推進
・ 農業と福祉の連携強化に対する支援
・ 特別な施設園芸設備(新設・補修)への支援
● 茶業の振興
・ 茶業振興条例の趣旨に則った振興策の実施
・ 茶愛飲条例の活用
・ 生産基盤整備及び強い経営体の育成
・ 出口戦略の構築による販路拡大への支援
・ 茶業研究センターの機能強化とお茶の新価値の創造
● 基盤整備事業の充実強化
・ 農地基盤整備事業の強化
・ 基幹的農業用水利施設の着実な更新整備と長寿命化対策の推進
・ 農業用施設の防災減災対策の推進
・ 多面的機能支払交付金制度の拡充
● 森林・林業施策の充実強化
・ 森林の保全及び林業の成長産業化への支援
・ 森林経営管理制度・森林環境贈与税事業及び森の力再生事業の円滑な実施
・ 林道整備、路網整備、搬出助成等の拡充
・ 主伐・再造林事業の拡充
● 水産業振興のための支援強化
・ 水産振興条例の趣旨に則った振興策の実施
・ 安全確保のための漁港・港湾整備と浚渫の促進
・ 水産資源管理研究及び漁場環境調査の推進
・ 資源管理・漁業経営安定化事業の充実
・ 流通ルートの開拓促進
● 自然災害で被害した農林水産事業者への支援
● 豚コレラ等に対する防疫体制の強化
● 先端技術を導入した集出荷貯蔵施設等の整備促進
● 食肉センターの早期整備と機能強化
● 鳥獣被害防止策の充実と捕獲対策の強化
3) 産業人材の確保・育成
● UIJターンの促進による人材確保
● AI等の先端技術に対応した人材の確保・育成
● 働き方改革の推進
● 技術職の離職・転出防止と技術の継承
● 職業能力開発短期大学校の整備推進
● 女性が輝く社会の実現
● 高齢者の多様な就業機会の確保
● 障害者の法定雇用率の達成に向けた支援
● 外国人受入拡大に向けた環境整備
2.人口減少社会を克服する子育て支援と医療・福祉の充実
1) 子育て支援の充実
● 地域少子化突破戦略応援事業の継続・拡充
● 仕事と育児との両立のための雇用環境の整備
● 保育システムの多様化・弾力化の促進
● 保育所等の待機児童解消に向けた施策の強化
● 母子保健医療体制の充実
● 保育士等の確保対策の強化
● 結婚、妊娠・出産、子育てへの切れ目ない支援
● 職場や地域で子育てを支える仕組みの確立
● 放課後児童クラブ等に対する支援の継続強化
● 児童虐待防止のための体制の強化
● DV防止対策とケア体制の強化
● 不妊治療への支援
● 子どもの総合的な貧困対策の強化
● 養護施設児童の進学・就職支援等自立支援
2) 医療・介護の充実
● 実効性のある地域包括ケアシステムの構築
● 将来を展望した地域医療体制の構築と地域の病院支援
● 医師・看護師・介護師の確保対策の強化と偏在解消(ドクターバンク・ナースバンクの効果的な運用)
● 臨床研修指定病院等のネットワーク事業の促進
● ナースセンターの機能強化
● 保健師配置の充実
● 医療水準の高度化
・ 先端医療機関における研究体制・設備の充実
・ かかりつけ医・かかりつけ薬剤師の普及定着と機能強化
・ 外国人への医療提供体制の充実
・ 認知症対策の充実
・ リハビリテーション体制の充実
・ 救急医療体制、災害時医療体制の強化
・ 訪問看護体制の拡充整備と機能強化
・ 看護師の研修制度への支援の拡充
● 質の高い介護サービスの提供
・ 介護人材の確保と処遇改善への支援
・ ICT等を活用した効率性の向上支援
・ 理学療法士及び作業療法士等専門職の確保対策の強化
3) 障害者(児)への支援
● 障害者差別解消条例に基づく施策の充実
● 手話言語条例に基づく施策の充実
● ライフステージに応じた支援体制の構築
・ 就学前障害児の居場所確保対策と支援の確立
・ 生活支援事業の更なる充実
・ 社会参加機会の拡大支援
・ 成年後見制度の周知・定着支援
・ 障害者施設整備への支援
・ 働く場の確保と職種の開拓
・ 入所から成人期への移行支援システムの構築
● 発達障害者への支援体制の充実
● 精神障害者に対する施策の充実
4) 県民の健康づくりの推進
● 健康診断受診率の向上
● 予防・未病対策の充実
● 地域の認知症予防対策への支援強化
● 疾病予防関連施設整備に対する支援
● 健康経営の普及促進
● 社会健康医学の研究成果の県民への還元
● 大学院大学の設置推進
● 国民健康保険制度の安定的な運営
5) 県民の自立支援
● 適正な生活保護制度の実施と自立支援
● 民生・児童委員活動への支援
● ゲーム障害・ネット依存症や薬物乱用等の予防、医療・相談支援の充実
6) 心のケア
● メンタルヘルス対策の推進
● 自殺予防対策の推進
● うつ病、ひきこもり対策と家族への相談体制の確立
3.豊かな県民の暮らしの実現
1) 未来に向けた積極的な投資
● 経済効果を高める道路整備の推進
● 防災機能を高める道路整備とルート確保
● 道路・河川緊急対策事業「暮らしを守る道」の拡充
● 港湾整備の推進と予算確保
● 陸海空のインフラ整備と相互連携の強化
・ 効率的・経済的な物流の実現支援
・ 新たな流通機能の開拓支援
● 社会インフラの老朽化への対応(効果的な維持補修・更新・長寿命化)
● 地籍調査の拡大と官地内民間所有権の解消推進
● 県民に身近な生活環境の整備の推進
・ 無電柱化の推進及びバリアフリー対策の強化
・ 道路の維持管理と道路施設の整備
・ 河川の維持管理と河床の浚渫
・ 海岸に漂着する流木等の適切な処理・処分
・ 治山・地すべり、急傾斜地対策の強化拡充
・ 公園の安全な緑化推進
● 工事発注の平年度化及び適正な施工が行えるような発注方法への改善
● 景観に配慮した空間の整備拡大
● 情報インフラの未整備地域の解消
● 社会課題解決のためのICTの利活用促進
● 次世代モビリティ(自動運転、MaaSなど)普及のための環境整備
● ナショナルサイクルルートの指定推進
2) 安全・安心なエネルギーの供給
● 最適なエネルギー構造の構築に向けたエネルギー政策の推進
● 新エネルギー研究開発の推進と関連産業の創出
● 環境と調和した新エネルギーの普及促進
3) 安全・安心な暮らしの確保
● 子どもの安全確保対策の推進
・ 地域における安全対策施設の整備等によるハード対策の強化
・ 見守り活動や安全教育等によるソフト対策の充実
● 警察体制の強化
・ 交番設置要望の早期解決
・ サイバー犯罪、ネット犯罪、テロ対策の強化
・ 特殊詐欺対策の推進
● 交通安全対策の強化
・ 交通安全施設(信号機、標識等)の整備推進、維持補修の推進
・ 通学路の安全確保
・ 自転車の安全適正利用促進条例に基づく施策の充実
・ 高齢ドライバーの安全対策の推進
・ 高齢者の免許更新の円滑化
・ 危険運転防止の啓発強化
● 性犯罪被害者等への支援
● 毒性動物への対策
● 多文化共生の推進
・ 外国人県民の日本語能力習得等への支援
・ 外国人の就労環境の整備
・ 留学生への支援
・ 外国人児童生徒の教育環境の充実(日本語指導のための教員配置等)
● 県民の生活の向上
・ 中山間地域の活力維持への支援
・ バス路線・維持支援とドライバーの確保支援
● 空き家の適正管理と利活用の促進
● 環境課題への対応(地球温暖化対策、海洋プラスチック対策等)
4.本県の魅力を活かした観光・交流の促進
1) 資源の活用と継承
● 世界文化遺産・富士山の活用と継承
● 登山者の受入環境充実
● 韮山反射炉の適切な保存管理、周辺環境整備
● ジオパーク、茶草場農法、静岡水わさび等を活用した観光振興
● 効果的な情報発信の実施
2) 世界レベルの観光地域づくり
● 本県の魅力を活用した観光地域づくり
・ DMOの機能強化
・ オリンピック・パラリンピックに向けた受入環境の充実
・ 観光地域づくり推進事業の推進
・ 伊豆半島世界ジオパークを活用した事業の展開
・ 浜名湖観光圏の充実
・ 観光に資する施設資源への支援
・ 観光施設整備費の継続・拡充
● 本県各地の魅力情報の効果的な発信
● 観光案内機能の充実
・ 首都圏等における観光案内所の強化
・ 海外における情報発信機能の強化
● 観光人材の確保と育成
● ホテル・旅館の耐震化の促進
● 地域と連携した外国人旅行者の受入体制強化
・ 外国語による案内表示、観光案内所における多言語対応の強化
● Wi-Fi、キャッシュレス決済等導入のための環境整備
● 交通機関による料金決済共通化等への働きかけ
● 適切な民泊の管理
3) 人とものの交流の促進
● 具体的効果のあがる地域外交の展開
● 富士山静岡空港の機能性の向上と利活用促進
・ 空港利用拡大に向けた運営権者等との連携強化
・ 新規航空路線の開設促進
● 空港を核とした地域づくり
● 観光立県静岡の魅力を活かした国内外からの誘客促進
● 沼津駅周辺総合整備事業の推進
● 県境を越えた自治体間の交流、連携の促進
● 新しい人の流れをつくる移住・定住の促進
● 地域づくりの担い手となる関係人口の創出・拡大
● クルーズ船の誘致拡大と交流拠点としての港湾整備
● 駿河湾フェリーの発着場移転整備、利用促進の強化
4) 文化・スポーツを通じた人材育成と交流の拡大
● 東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けた戦略的な対策
・ 大会の確実な成功
・ アクセス道路、スポーツ施設等の環境整備
・ 市町と連携した機運醸成
・ 合宿誘致の推進と関連施設整備の支援
・ 地元の生活や観光に配慮した交通輸送対策の推進
・ オリンピック・パラリンピック文化プログラムの推進
・ トップアスリートの育成
・ 競技人口の拡大
・ 自転車を含めた様々なスポーツ交流の推進
● ラグビーワールドカップのレガシー創出
● 科学的知見を活かした競技力の向上、選手の育成強化
● スポーツ施設の整備
● 県民の理解が得られる東静岡駅周辺の整備
5.教育・人づくりの充実
1) 学校教育の充実
● 学校におけるICT教育の適正な導入支援
● 学力を向上するための教員指導・民間手法導入の促進
● 教員の資質向上の取り組み強化
● 複式学級への支援者の配置充実
● 配慮を要する児童生徒への支援強化
・ スクールカウンセラーなど専門家の配置拡充
・ 教育支援員の配置拡充
・日本語指導加配教員及び非常勤講師の配置拡充
・ 通級指導教員の配置拡充
● 教員の多忙化解消
・ ALT・事務員の配置
● 学校施設の充実
・ 空調設備の整備
・ トイレの洋式化の推進
● 義務教育
・ 不登校やいじめ問題の対策強化
・ 市町と連携した子どもの貧困対策の強化
・ 部活動の指導員確保などによる支援強化
● 高等学校
・ 学校の適切な管理運営の確保
・ 教育環境の改善
・ 空調設備の設置等教育環境の充実
・ 校舎老朽化対策の推進
・ キャリア教育の実施
・ 地域の活力維持のための学校存続
・ 部活動支援の充実(遠征等)
● 特別支援学校
・ 市町との連携による支援策の強化
・ 学校狭隘化の早期解消
2) 多様な教育の実現
● 社会総がかりで子どもを育てる体制の整備
● スポーツ部活の充実
● 大学コンソーシアムの充実
・ 単位互換科目の拡大
・ 高大連携の拡大
・ 留学生の受入環境の充実
・ 地域活性化及び先端産業の育成に資する研究の促進
● 幼児教育の推進
3) 私学教育の振興
● 経常経費に対する支援
● 退職基金に対する支援
● 幼稚園教員の人材確保への支援
6.県民の生命・財産を守る危機管理体制の強化
1) 「地震・津波対策アクションプログラム2013」の推進
● 地震・津波対策施設の整備
・ 静岡方式による防潮堤の整備、耐震化、粘り強い構造への改良等
・ 地震・津波対策等減災交付金の拡充
● 南海トラフ地震の新たな防災対応の体制整備
● プロジェクトTOUKAI-0による住宅や大規模建築物等の耐震化支援の継続
● 緊急輸送路の安全性の確保(落橋防止・沿道建築物の倒壊防止等)
● 防災訓練の充実、自主防災組織の強化等、地域防災力の向上
● 地域防災の担い手の育成
● 防災協定の見直し推進と新規締結
● 災害時医療救護活動における有効な資格者の活用
2) 風水害対策の強化
● 大規模自然災害の知見を活かした治水対策の強化
● ライフラインやインフラの安全対策の強化
● 適切な避難行動につながる事前の情報提供や訓練の徹底
● 災害情報の早期収集、確実な伝達
● 洪水ハザードマップ作製の強化
● 河川水位計設置の推進
3) 原子力・火山・テロ対策の強化
● 原子力避難計画の策定促進
● 避難実施体制の整備と避難路の点検、整備
● 原子力安全対策の着実な実施と核燃料税の確保
● 原子力防災資機材の整備
● 富士山噴火対策の強化
● テロ対策の啓発と強化
4) 防災対策基盤の整備
● 消防力の強化
・ 消防団活動への支援
・ 火災用貯水槽等の耐震化・老朽化対策の推進
・ 消防資機材の充実、システム更新への支援
● 災害対策本部、方面本部の機能強化
● 広域防災拠点機能の強化
● 災害時の体制強化(自衛隊等関係機関との連携、災害ボランティア受入等)
● 停電対策の強化
● 避難所運営体制の強化
● 災害弱者への対応の充実
● 外国人県民や訪日外国人旅行客への効果的な情報発信
7. 行財政改革の推進
1) 健全財政の堅持
● 健全財政の枠組み堅持
● 将来にわたって安心な財政運営の確立
● 個人県民税徴収対策の強化
● 県有資産の有効活用と未利用財産の処分
● ファシリティマネジメントの徹底(施設の総量適正化、老朽化対策)
2) 行政経営体制の強化
● 行政ニーズに対応した組織体制の再構築(部門の一元化等)
● 市町との積極的な人事交流
● ICTなど新技術を活用したデジタル行政の推進
● 徹底した見直しによる業務改善や職員数の適正管理
● 障害者の積極的な雇用
● 職員、教職員の不祥事の根絶
● 職員の健康管理
・ 残業減対策
・ 自殺対策
・ 健康診断の受診率向上
● 新ビジョンの目標達成に向けた組織づくりと部局間連携の強化
● 新ビジョンPDCAサイクルの徹底
● 広報の充実
・ 市町や民間の取り組みと連携した広報の実施
・ 縦割りによる非効率な広報の